診療科のご案内

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細菌検査

発熱、下痢、肺炎など細菌・真菌による感染が疑われた場合に原因となっている菌を検出・特定したり、どの薬剤が有効なのかを調べる検査です。便、尿、血液、痰、膿など様々な材料で検査することができます。材料や菌の種類により使用する寒天を変えて原因となる菌を検出します。通常、検査にかかる日数は3~5日ですが発育の遅い菌などの場合はさらに日数がかかります。
また、イムノクロマト法によりマイコプラズマ、インフルエンザウイルス、肺炎球菌などの感染の有無を調べています。迅速検査なので10分~30分程度で検査結果がでます。


  • 塗沫検鏡検査
    ガラス板に検査材料を塗り、固定し・染色を行い細菌の有無、色、形態などを観察して細菌の種類を推定します。また結核菌やその仲間の菌の検出も行います。
培養・同定検査

検査材料や塗沫検鏡結果より原因と予想される菌に合わせて、何種類かの培地に塗沫し培養します。そして発育してコロニーと呼ばれる塊になった菌で様々な検査を実施し菌の種類を特定します。

  • 薬剤感受性検査
    検出・同定された菌を培養し、どの薬剤で菌の発育が抑えられたかを調べ報告します。そして有効だった薬剤を使用した治療が行われます。
    使用機器 全自動同定・薬剤感受性分析装置 日水 RAISUS
    血液培養装置 シスメックス バクテアラート 3D

細菌検査部門の技師は院内感染対策委員会やICT(感染制御チーム)の一員として院内感染防止のために細菌の検出状況などの調査報告を行っています。