診療科のご案内

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  1. 核医学検査とは・・・・
    放射性同位元素(別名;RI)を主に静脈注射することにより、それが特定の組織や臓器に集まります。集まったところから、ガンマー線と言う放射線を体の外へ放出されるのを座布団のような大きなカメラを使って収集する検査で、主に血流や代謝等の機能画像を得る事が出来ます。
  2. 検査の内容について
    心筋シンチとは 運動(又は薬剤)負荷時と安静時の画像を比較する事により、狭心症や心筋梗塞などの診断や治療効果判定を行う事ができる検査です。
    (検査の方法)
    血圧、心電図を記録しながら運動(自転車こぎをしていただきます)を行います。運動中に腕からアイソトープという薬剤を注射し、それが心臓に行き渡る度合いを専用の装置で撮影します。
    さらに3時間後に再び撮影を行います。但し2回目は運動をしません。
    骨シンチとは 骨にどのような病気があり、どの程度全身に広がっているかを調べる検査です。その他に炎症や、骨折を調べる事もできます。
    (検査の方法)
    所定の時刻に腕から静脈注射をします。注射してから2~3時間後に大きなカメラで全身の撮像を行います。所要時間は約1時間かかります。検査直前にトイレに行き排尿していただきます。
    カメラが体に近づくので圧迫感がありますが検査中は動かないようにしていただきます。
    脳血流スペクトとは 薬が脳に集まる性質を利用して脳の血流状態を調べる検査です。
    (検査の方法)
    所定の時刻に腕から静脈注射をします。注射直後より反対の腕より動脈採血をしながら経時的に撮像を行います。所要時間は約1時間かかります。検査直前にトイレに行き排尿していただきます。
    Gaシンチとは 悪性腫瘍、炎症性病変に使用される検査です。治療効果判定や経過観察にも有用です。
    (検査の方法)
    所定の時刻に腕から静脈注射をします。注射後3日目に撮像を行います。
    大きなカメラで全身の撮像を行います。所要時間は約1時間かかります。
    カメラが体に近づくので圧迫感がありますが検査中は動かないようにしていただきます。
    FDG-PET(腫瘍)
    検査とは
    腫瘍細胞というのは、正常細胞に比べてブドウ糖が多く集まる性質があります。この検査では、その作用を利用したもので、ブドウ糖に似た放射性同位元素を体内に取り込む事によって、全身の腫瘍の広がりを見ることが出来ます。又、CTとの重ね合わせを行う事で、より明確に腫瘍位置を把握する事もできます。
    (検査の方法)
    検査当日は、簡単な問診に記入していただき、更衣を待機室でしていただきます。その後、血糖値を測定します。血糖値を測定するのは、それが高いと正しい評価が出来難い為です。そして、PET用のお薬を静脈より注射いたします。注射後、約1時間待機室にて安静を保っていただきます。時間経過後、撮像室に移動していただき、約40分間撮像します。終了後、待機室に帰っていただき注射から約2時間を目安にRI室を退室していただきます。なお、使用するお薬はエネルギーの高い放射性物質ですので、検査当日は乳幼児や妊婦さんには接触しないようにお願いします。
  3. RI検査の被ばく線量について
    RIの被ばく線量は0.2mSv~8mSv(ミリシーベルト)です。胸部X線撮影で0.05mSv、胃の検査で0.6mSvです。被ばく線量は多くてもCT検査と同じくらいです。