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「乳がん」、自分には無縁の病気と思っている方は多いかもしれません。もしくは、少し気になるけど怖いから遠い存在にしておきたい、という方もおられるでしょう。しかし残念なことに、乳がんになる人は増え続けています。乳がんは「早期に発見できれば治る病気」と言われています。
肺がんは、禁煙などでリスクが下げられるといわれていますが、乳がんはこうしたリスクコントロールができません。だからといって、乳がんにならないように・・・なんてただ祈ったりするのでは意味がない!!乳がんにはしっかりと打ち勝つ方法があります。それが、早期発見・早期治療です。
そこで第一に自己検診です。月に一度、お風呂に入ったときや寝る前に、少しの時間でいいですから、未来の自分のために投資してあげてください。
次に大事なのが、乳房検診です。ここで大事な要因の一つでもあるマンモグラフィ撮影があります。マンモグラフィ撮影と聞けば、「痛い」とか、たかが写真を撮るだけなのに待ち時間が長い、と感じた方もおられるでしょう。しかし、平成19年に機器を更新したことにより、待ち時間は短縮されました。また必要に応じて、通常より痛みが弱く感じる圧迫板を使用できるようになりました。


撮影した画像も、診察する乳腺外科医のパソコンに画像を直接送るため、写真の現像を待っていただく必要がありません。

なにより大きく違うのは、ステレオガイド下マンモトーム検査が可能な装置です。ステレオガイド下マンモトームとは?と思われるでしょう。例えば、マンモグラフィ検査や超音波検査、視触診で何か気になるものがあったとします。そこで細胞診を試みますが、採取された量が不十分であったり、小さな標的の部分を採取できなかったりと、確定診断を下せない場合があります。そんなときは、針生検を次に行います。それでも診断を下せない場合は、外科的生検をします。これでは、不安な時間が何日間も続くあげく、手術(外科生検)をしなければいけません。こんなときの手助けとなるのが、マンモトームという針生検です。これは超音波またはマンモグラフィ下で行います。マンモグラフィでしか確認できない石灰化(小さい石みたいなもの)の場合は、ステレオガイド下マンモトームが必要になってきます。ここで、組織を採取できれば外科的生検も必要なく確定診断がつきますので、不安も少なくなると思います。


乳がんとの闘いは、乳がんになってからではなく、乳がんになる前から始まっています。まずは、乳がんに関心を持ち、正しい知識を持ってください。そして、行動に移すこと。自己検診と乳房検診を受けなければ何も始まりません。せっかくですので、私どもの病院のホームページ参照をきっかけに、乳房検診を受けてみてはいかがでしょうか。皆様のサポートができて、初めて意義があるのです。私たちスタッフも全力を上げて協力させていただきます。
早期に発見できれば約95%治る!それが乳がんなのです。

初撮影患者に対するマンモグラフィ説明書