診療科のご案内

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口腔ケア室
口腔ケア室

平成25年5月に県内でもいち早く口腔ケア室を新設し、歯科医1名、歯科衛生士2名がケアを行っています。がん治療を受ける患者さんのお口のトラブルへのサポートや入院患者さんの誤嚥性(ごえんせい)肺炎を防ぐためのお口のケアを担当します。


口腔ケア

お口の清掃や手入れ、むし歯や歯周病など歯の病気の予防や「食べる」「飲み込む」「話す」などの機能回復のためのケアのことを総称して「口腔ケア」と言います。

誤嚥性肺炎

飲み込みの機能が悪くなると、お口のなかの細菌が唾液や胃液と一緒に肺に流れ込むことが原因で起こる肺炎。日本人の死因の第3位です。




こんな治療をしています
  1. がん治療前にお口のなかで感染の原因となるところがないかを調べ、必要に応じて取り除きます
    • 重度の歯周病でぐらつく歯や、歯根が化膿している歯を抜歯します
    • お口の中の清掃(歯石を取るなどの歯科衛生士による専門的な清掃、ブラッシング指導)
  2. 抗がん剤や放射線治療でできる口内炎やお口の乾燥などの問題の予防と対処
    • 歯がとがっている、義歯が折れた・割れたなど、口内炎を起こす原因となるものを取り除きます
    • 口内炎の治療薬剤や保湿剤を処方します
    • 抗がん剤や放射線治療中のお口の手入れ方法を指導します
  3. 全身麻酔に歯が壊れないようにお口のなかの環境を整えます
    • ぐらつきのひどい歯、状態の悪い人工物を取り除きます
    • 気管挿管中に歯が折れないようにマウスガードを作製します
  4. 手術前後などの栄養をサポートします
    • 摂食嚥下(食べる、飲み込む)機能の改善
    • 義歯の調整など、咀しゃく機能の回復
    • 口のなかの状況や、咀しゃく・嚥下機能に合わせた食事内容の提案






退院後のサポートも行います

患者さんが退院後の日常生活をよりよく過ごせるよう、歯の磨き方や使うアイテム、口腔ケア用品などの指導やサポートをしています。どのような状態のときにどのようなケアすればよいか、どのようなケア用品があるか、どう組み合わせたらよいかなど、患者さん一人ひとりに合わせて指導しています。ケア用品の販売や薬剤処方も行い、今まで口内のケアを行ったことがない方にもケアの大切さをお伝えしています。

~コラム~ 【がん治療と口腔ケアの関係】

がんの手術など全身麻酔の手術前に口腔ケアで口の中をきれいにしておくと、術後肺炎や傷口からの感染などの合併症発生率が減るというデータが注目されています。
また、抗がん剤治療や放射線治療の副作用で多くの患者さんがひどい口内炎や口腔乾燥などに悩まされ、食事が困難になったり全身感染症の原因となったりと、がん治療の継続が困難となる場合もあります。飲み込みにくい・会話がしにくい・義歯を装着しづらい・やけどをしたようなひりひり感などが現れ、身体ばかりでなく精神的なダメージを与えることもあります。そこで口腔内トラブルのつらさを和らげるケアが重要です。
(平成24年の医療保険制度の改定で、がん治療前の口腔ケアに保険点数が導入されるようになりました)

当院の役割

当院は、香川県地域医療再生計画事業の一環として、香川県歯科医師会より委託を受けて「香川県口腔ケアネットワーク構築事業」を行っています。これは複数医療圏で行われる疾病の治療やケアに対応すべく、医療圏間の連携体制を強化し、口腔ケアを担う人材の育成やマニュアル作成などの体制整備を目的とした事業です。