放射線部では一般撮影、CT(コンピューター断層)検査、MRI(磁気共鳴画像)検査、核医学検査、血管造影検査など様々な医療画像の撮影を行い、疾患の診断、治療に貢献しています。
CT認定技師 4名
肺がんCT検診認定技師 1名
MRI専門技術者 2名
検診マンモグラフィ撮影技術認定 5名
医学物理士 1名
放射線治療専門技師 1名
治療品質管理士 1名
PET認定診療放射線技師 4名
臨床実習指導者教員 3名
画像等手術支援認定診療放射線技師 2名
Ai 認定診療放射線技師 1名
シニア放射線技師 1名
災害支援診療放射線技師 1名
第1種放射線取扱主任者 3名
第1種作業環境測定士 1名
X線作業主任者 1名
ガンマ線透過写真撮影作業主任者 1名
災害派遣医療チーム(DMAT) 1名
フラットパネル撮影装置 5台 (CALNEO PU,GL,BENEO-Fx等)
カセッテ型フラットパネル撮影装置 7枚 (CALNEO FLOW G,SMART S等)
コンピューテッドラジオグラフィ装置 1台 (Speedia CS等)
デジタル式歯科用パノラマ・断層撮影X線診断装置 (Veraview X800)
回診用X線撮影装置 4台 (AQRO,Sirius Star Mobile等)
CT装置 2台 (Brilliance iCT,Aquilion One)
MRI装置 2台 (INGENIA 3.0T,INGENIA 1.5T)
3D画像解析システム (SYNAPSE VINCENT)
心血管撮影装置 (Azurion B12/12)
全身用血管造影撮影装置 (Allura Xper FD20/20)
FPD搭載Cアーム型多目的イメージングシステム (VersiFlex VISTA)
FPD搭載汎用X線透視診断装置 (ZEXIRA)
SPECT/PET装置 (Infinia8 Hawkeye4)
高画質3Dマンモグラフィー (Selenia Dimensions)
高エネルギー放射線治療装置 (TrueBeam)
放射線治療位置決めCT装置 (SOMATOM go Open Pro)
骨塩定量装置 (PRODIGY Advance)
術中イメージングシステム (O-arm)
外科用イメージ 2台 (OEC Brivo Essential,OPESCOPE PLENO)
医療被ばく線量管理システム (Radimetrics)
一般撮影では、X線を利用してX線撮影を行ないます。X線を発見したレントゲン博士(Wilhelm Conrad Röntgen)にちなみ、
レントゲン写真やレントゲン撮影として広く知られています。
当院にX線撮影室は4室あり、すべての撮影室でDR(デジタルラジオグラフィ)を導入しています。
DRは従来のCR(コンピューテッドラジオグラフィ)に比べ、解像度(X線画像がきめ細かく表現できる)が高く、ダイナミックレンジ(X線画像の最も白い部分から黒い部分までの幅。幅が広い方が階調豊かな描出が可能)も広くなったことで、X線画像診断に貢献できる画像が提供できます。
また、49インチ(約125cm)のロングサイズDR、長尺撮影可能なX線撮影テーブルも導入しており全脊椎、全下肢撮影も可能です。
2023年3月より、モリタ製作所社製の歯科用X線撮影装置(Vera View X800)を導入しました。
Vera View X800は、CT撮影に加えて、パノラマ/セファロ撮影を1台で可能にしたAll-in-oneタイプのX線診断装置で高解像度、ボクセルサイズ80μmのCT撮影を実現。CT撮影は、水平にX線を照射することで、アーチファクトの少ない画像を取得できます。
さらに、高精細な360度CT撮影モードとハイスピードで低照射線量の180度CT撮影モードを搭載し、診断目的に合わせた撮影を行うことが可能です。
Aquilion ONEは16cmの範囲を撮影できる検出器を搭載しているため、脳や心臓、さらに肝臓などの臓器全体を1回転で撮影できます。
さらに、連続して撮影することで、従来のCTでは不可能であった血流や関節の動態情報を得ることができます。
撮影スピードについても、1回転の速度が最大0.275秒と高速化しており、静止できない小児の患者様や救急の患者様でも精度の高い画像が得られます。
広範囲を短時間で撮影できるだけでも十分な被ばく低減効果がありますが、Aquilion ONEは被ばく低減撮影技術を備えていますので、よりX線の被ばくが少ないCT検査を提供します。
全身検査において高精彩な画像化が出来るのに加え、心臓の検査性能も著しく向上しており撮影時間(息止め時間)が4秒程度、造影剤使用量50ccと患者様の負担を大幅に軽減することが可能になっております。
心臓CT検査とは主に腕の静脈から造影剤を注入し心臓に造影剤が達した時点で撮影を行い冠状動脈診の状態を調べる検査です。
撮影されたデータはワークステーションと呼ばれるコンピューターで処理することにより以下に示すような立体像(3次元画像)として撮影部を360度自由な方向から観察することが可能です。立体的に観察することにより冠状動脈の狭窄や閉塞という虚血性心疾患の診断、動脈硬化の程度、カテーテル治療(細い管を体内に挿入し、その先端を風船状に膨らませて心血管の狭窄部分を広げたりSTENTを留置したりする治療)のフォローアップ検査装置として期待されています。
心臓3次元画像 | 冠状動脈全体同時表示画像 | 広範囲CT血管撮影画像 |
MRI検査は強力な磁場と電波を用い、体内から発生する微弱な信号を受信し、コンピュータ処理により様々な画像を撮影し、形態や機能を調べます。
当院では、磁場の強さの違う3T(テスラ:磁場の強さの単位)と1.5Tの2台のMRI装置が稼動しております。3T装置は、強い信号を得られるため詳細な描出が可能ですが、動きや磁場の乱れに弱いなどの特徴があります。両装置の特長を生かせるように、検査部位や目的に応じて使い分けを行い、最適な画像の提供に心がけています。
検査時間は20~30分で、造影剤の使用により時間が延びる場合もあります。ほとんどが仰向けに寝ていただいき検査を行います。検査中大きな音が断続的にしますが、耳栓などで低減いたします。
MRI検査は常に強力な磁場が発生しているため、金属類には特に注意が必要です。
下記に示す物品は検査室へ持ち込むことができないため、
更衣室内にて保管していただきます。
不明な点は担当者にご確認下さい。
心臓ペースメーカや植込み型除細動器挿入者、人工内耳、手術等による体内への埋め込み金属等がある場合、検査をお受けになれない、あるいは条件付で検査を行うことがあります。
詳細は検査問診票にて確認させていただきます。
ご不明な点は主治医にご確認ください。
血管内に細い管を挿入し、その管からX線不透過物質である造影剤という薬剤を注入して血管だけを写す検査です。
その細い管はカテーテルといい、通常、股関節付近にある大腿動脈や腕の動脈から挿入します。挿入したカテーテルの先端を目的部位まで到達させ造影剤を注入し、X線を使用して連続的に血液の流れを撮影します。
血管撮影装置を使用して、骨や軟部組織を画像処理によって消去し、目的となる血管のみを描出することができ、病気の診断や評価にとても役立ちます。
カテーテルを使用して血管の狭窄部位を拡げたり、腫瘍を栄養している血管に抗がん剤などの薬剤を注入したり、脳動脈瘤の場合、金属製のコイルを動脈瘤の中に詰め破裂を防ぐなど、血管造影検査の手技を利用した治療も行われるようになっています。
高度先進医療整備の一環として、従来の半分以下の被ばく線量で検査・治療が可能な最新式オランダフィリップス製血管撮影システムを導入しました。
従来の透視画像 | ロードマップ画像 |
大口径のフラットパネル検出器を2つ組み合わせたバイプレーンシステムで、2方向から血管を観察することで複雑な血管の走行を瞬時に把握でき、撮影時間の短縮や造影剤量の低減から患者さんの負担を軽減できます。
また、広い視野の検出器により頭部から下肢まで全身領域をカバーできるのも一つの特長です。さらに、回転撮影により3次元の血管像を描出する機能(3D-RA)やコーンビームCT画像を再構成する機能(XperCT)など最新アプリケーションが搭載されています。全身領域において、より専門的な治療を実現できる血管撮影装置です。
頭部3D-RA画像 | 頚部3D-RA画像 | 頭部3D ロードマップ画像 |
腹部コーンビームCT画像 | コーンビームCT 3D-MIP画像 |
核医学検査では、ごく微量の放射性同位元素を含む放射性医薬品を用いて病気を診断する検査です。
放射性医薬品は副作用が少なく、造影剤アレルギーや腎機能が低下した方にも使用できることで多くの病気の診断に利用されており、体内に入ると特定の臓器や腫瘍などに集まり、そこから放射線を発します。この放射線を専用の装置で測定し、分布や強さを画像にします。
CTやMRI検査は主に臓器の形の異常をとらえる検査ですが、核医学検査の特徴は臓器の機能がわかるという点です。最近ではCTやMRIの画像と核医学検査の画像を重ね合わせた画像を作成することができるようになり、より精度の高い検査が行えるようになりました。
また、当院では去勢抵抗性前立腺癌の骨転移に対して、治療用の放射性医薬品を使用した核医学治療も行っています。がん細胞に対して治療用の放射線を選択的に照射し、周囲の正常細胞への影響を抑えた治療法です。
マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影装置です。乳がんの早期発見に欠かすことのできない、最も有効な画像診断の1つです。マンモグラフィ検査により、乳がんの初期症状である微細な石灰化や、セルフチェックや触診ではわかりにくい小さなしこりを画像として捉えることができます。
2017年3月より稼働しておりますSelenia Demensionsはトモシンセシス撮影が可能な装置となっております。
通常のマンモグラフィ撮影に加えてトモシンセシス撮影(角度を振りながら低線量にて撮影。画像再構成し1mmごとの乳房の断層画像を作成する)を行うことにより、通常のマンモグラフィ撮影では乳腺の重なりによって確認が難しい関心領域もより明確に確認することが可能となります。これにより、がんの発見率が高まるといわれています。
マンモトーム装置もトモシンセシス撮影対応となっており、検査時間を大幅に短縮することが可能となり、患者さまの不安や緊張を軽減できます。
マンモトームとは、画像検査や視触診にて気になるものがあった場合に細胞診をして組織を採取し詳しい検査しますが、エコーなどでも描出されないとても小さな石灰化病変の場合、位置を同定することが困難なため石灰化がよく描出されるマンモグラフィを用いて生検を行います。これがマンモトーム生検です。
当院ではウェルネスサポートプラザの開院に合わせて、放射線治療に関連する施設や機能を統合し、放射線治療センターを開設いたしました。
放射線治療を受けられる方専用の待合や回復室を設け、プライバシーにも配慮しています。治療室への入口部分には父母ヶ浜の風景を配置し、室内には青空を模した照明で、リラックスして治療を受けていただけるように環境作りを行っています。
従来の放射線治療に替えて、2023年7月より新装置Varian社製「TureBeam」を導入いたしました。
放射線治療では、腫瘍のみに放射線をあてることが理想です。しかし、腫瘍の周囲には正常な部分や臓器が存在します。これらの部分には少なく、腫瘍部分には放射線を集中することが、腫瘍の治療効果や副作用の低減に有効です。
従来の装置では、均一な放射線を照射していたため、腫瘍周囲の正常な部分にも多くの放射線があたってしまい副作用の観点から、腫瘍に対する放射線量が制限されることがありました。
新装置では照射する方向によって、放射線の量や強さを変化させる方法や細い放射線を多角的に照射し腫瘍に集中させる方法により、周囲の正常な部分にあたる放射線の量を抑えながら、腫瘍そのものに多くの放射線をあてることが可能になりました。
(特徴)
骨粗しょう症は、骨量が減少してスカスカとなり、骨がもろく骨折しやすくなる病気です。しかも、骨全体が弱くなっているために、折れた骨が元に戻るまでに時間がかかってしまうこともあります。また、骨折が原因で寝たきりになってしまうことが問題となっています。
一度減ってしまった骨量は、なかなか元に戻すことは出来ません。しかし、減少を止めて症状を和らげることはできます。早めに骨密度検査を受けて、自分の骨の状態を知っておくことが骨粗しょう症の予防になります。
骨密度検査法には超音波を使ったものや、X線を用いて手を測定するものなどもありますが、当院の装置のようにベットに寝て、腰と股関節で測定する方法がより正確であるといわれています。
PRODIGYは、検査時間(入室から退室まで)が10分程度と短時間で終了するため、長時間じっと寝ていることが困難な患者様でも苦痛なく検査を終えることが出来ます。また、被ばく線量は全身検査を行なっても胸部単純撮影の1/10以下と非常に少なくなっています。
検査は腰椎+両大腿骨を標準とし、複数箇所検査することによって、より正確な値を提供することが出来ます。さらに、全身の骨密度検査をする際に、同時に非脂肪量、脂肪量、脂肪率が測定できる機能(ボディコンポジッション機能)もあります。
O-arm装置は手術環境のワークフローのニーズに対応するよう設計された、2D及び3D移動型術中イメージングシステムです。脊椎、頭蓋、整形外科などの多様な手術に使用できます。
イメージガイド手術システムと接続することにより、高精細な3D画像を用いた術中ナビゲーションが実現し、手術をより安全かつ正確に行うことが可能です。
ポータブル装置は、撮影室までの移動が困難な方の病室での撮影や手術室での術中の透視に使用します。
当院ではポータブル装置が4台と、外科用イメージが2台あります。ポータブル装置は4台のうち3台が可搬型FPDに対応しており撮影を行ったその場で画像の確認をすることができます。
X線透視装置は、患者さんの体に照射したX線によって体内の様子をリアルタイムに映し出すことができる画像診断装置です。造影剤を使用することで尿路、消化管等をよりはっきりと映すことができます。
Cアーム型のVersiFlaxでは、Cアーム型の特徴を生かしFPDと管球を搭載したアームが前後左右、自在に動くことにより対象を三次元で確認することもできます。泌尿器科、歯科、内科、外科、整形外科など様々な診療科の検査、治療が行なわれています。
当院のX線透視装置には、さまざまな被ばく低減技術、高画質技術が搭載されており低被ばくでも高画質な画像を得ることが出来ます。
代表的な技術としては、波尾カットパルス透視、フレーム補間処理があります。パルスX線に含まれる不要な波尾をカットすることにより、X線の照射を画像を作るのに必要なFPD受信時間内だけにする技術で、約2割程度の被ばく低減が可能といわれています。
フレーム補間処理は、透視画像のフレームとフレームとの間に生成された補間画像を挿入する技術で、パルスレートの2倍の場合透視像のなめらかさは同じでも被ばく量は半分にできます。
機械学習を用いて最適化されたパラメータにより補間画像の生成が行なわれ、自然な透視像が得られます。
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