視能訓練科
現在は視能訓練士が3名在籍しています。眼科領域における専門技術者として、医師の指示のもとに皆さまの目の健康を守るお手伝いをしています。
業務内容
眼科一般検査
眼科診療に係わる検査全般を行っています。白内障、緑内障などの眼の病気に関する検査や、遠視、近視、乱視といった屈折異常に関する検査、眼鏡やコンタクトレンズ処方に関する検査などです。
具体的には…
視力検査、屈折検査、眼圧検査、視野検査、角膜形状解析検査、眼軸長測定、OCT(光干渉断層計)検査、角膜内皮細胞検査、眼底写真撮影、網膜電図測定 など
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視力検査の様子 | OCT検査の様子 |
視能矯正分野
両眼視機能(両目で同時にモノを見て、立体感や遠近感がわかる能力)に異常を持つ斜視や弱視に関わる検査や、訓練を行います。
具体的には…
眼位検査、両眼視機能検査、立体視検査、Hess赤緑検査 など
健診業務
モノを見る機能は生後三か月から六か月ぐらいまでに急激に発達し、8~10歳ぐらいまで緩やかに発達していきます。この時期に問題を見つけて効果的な治療を受けてもらえるように、健診業務に参加しています。
具体的には…
三歳児健康診査、就学時健康診査
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三歳児健診での視力検査の様子 |
ロービジョンケア
病気やケガにより、視力や視野などが十分に回復しない方に対して、遮光眼鏡や拡大鏡など最適な視覚補助具の選定のお手伝いや、使い方の説明を行います。また、日常生活で困っている事に対して役立つ便利グッズの紹介なども行います。
見えにくい方のための専門外来として、ロービジョン外来を行っています。
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拡大鏡の選定の様子 |
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ロービジョンとは
全盲(光も感じない)ではないが、見えにくい状態のことをいいます。
目にあったメガネをかけても 充分見えない、まぶしくて見えにくい、視野が狭い、部分的にしか見えないなど症状は様々です。
ロービジョンケアとは
視覚的に何らかの支障をきたしている人に対し、仕事、学業、家庭生活がより快適に継続できるようにする支援です。
道具を使ったり、様々な工夫をしたりして、日常生活の不便さを軽減することが目標です。
当院眼科では様々な眼の検査を行い、保有している目の機能を評価し、その機能を最大限に生かすように努めています。
当院のロービジョン外来で行っていること
- 視力、視野などの検査をし、視機能の把握をします(視能訓練士)
- 身体障害者手帳が取得出来る場合は、お伝えし、書類の作成を行います(医師)
- 何に困っているのか、何をしたいのかなど、お話をお聞きします(医師、視能訓練士)
- 視覚補助具(拡大鏡、遮光眼鏡など)※ を選定し、使い方の説明をします(視能訓練士)
- 補装具費支給制度を利用できる対象の方には、手続き方法を説明し、意見書を作成します(医師)
- 見えやすくなる工夫、便利グッズの案内をしています(視能訓練士)
- 進路相談、就労相談、その他の相談に応じ、対象機関の紹介、連携を行います(医師)
※ 視覚補助具については、こちらをご覧ください。
香川県の視覚障害リハビリテーションに関する情報提供ツール
よつばネットかがわ(http://shikaku.sakura.ne.jp/yotubanet.html)
視覚障害について相談できる香川県内の医療、教育、福祉、行政機関が掲載されています。
ロービジョンケアをうけるには
ロービジョンケアは、完全予約制にしています。くわしくは、眼科外来までお問合せください。
見えにくい原因はさまざまです。まずは、眼科を受診してください。
メガネが合っていない事もあれば、病気を治療する事によって、見えやすくなる事もあります。
治療をしても、治療中でも、見えにくさで不自由が残っている場合は、ロービジョンケアを受けましょう。
他の眼科に行かれている方は、主治医に「三豊総合病院でロービジョン外来を受診希望」と伝えていただき、
紹介状をもらって来て下さい。
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