三豊総合病院

“歯科衛生士”という言葉を聞いて、どのような仕事をしているイメージが思い浮かびますか？“歯石取り”や“歯磨き指導”などが頭に浮かんでくるのでしょうか。当院では、入院患者さんへの病棟口腔ケアをはじめ施設や在宅での訪問口腔ケア、歯科口腔外科外来での診療補助など歯科衛生士8名が病院内外で日々業務に励んでいます。

歯科口腔外科での主な仕事は、口腔外科医の診療補助です。月・水・木の午後からは小手術になっており、難抜歯などのアシストを行なっています。その他にも、毎月第一と第四土曜日に矯正歯科をしています。少しでも患者さんの不安が軽減できるような接し方と、先生方にスムーズな診療を行ってもらえる様に取り組んでいます。

歯科保健センターでは、ご自身でのケアや介護ケアが困難な方の病院・施設・在宅へ伺い、訪問口腔ケアを行っています。ケアの内容は、歯科衛生士による専門的口腔ケア・口腔リハビリ、本人あるいは介護者への日常の口腔ケア指導などです。お口の清潔を保ち、機能を改善することは発熱や誤嚥性肺炎の予防などに繋がります。口腔は食事や会話、表情などたくさんの役割を担う器官です。口腔ケアを通して地域の方々の生きがいを支援し、日常生活をより豊かにするためのサポートを行っています。

歯磨きは小さい頃からの習慣が大切です。しかし、子どもはきちんと歯磨きできないので保護者による仕上げ磨きが必要になります。きれいに磨いて子どもの歯を守ってあげるとともに、歯磨きの習慣を身につけてあげましょう。当院の歯科衛生科では観音寺市で実施されている1歳半健診、３歳児健診でむし歯予防や歯の磨き方などのアドバイスを行っていますのでお気軽にご相談ください。

当地区では、すべての病院・施設・在宅において適切な口腔ケアが提供できる地域づくりを目指して、当院から歯科医師・歯科衛生士を派遣し、口腔ケアおよび摂食・嚥下リハビリテーションの研修会を開催しています。正しい口腔ケアの方法を医療・介護に携わるさまざまな職種の方々に伝えることも、地域の中核病院に勤務する私たちの仕事です。

介護予防事業の一環として、地域の高齢者の方々を対象に、歯科医師による口腔機能向上の為の講義や、歯科衛生士の指導のもと、歯みがき教室を開催しています。歯ブラシの選び方や歯の磨き方、舌のケア、入れ歯の管理の仕方など実際に家で適切な歯磨きができるように具体的なポイントをお話しています。お口の健康は体の健康につながります。毎日を元気にいきいきと生活していただけるよう地域に出向いています。